子宮が疼く

今朝、通勤途中、ラジオからBUMP OF CHICKENの歌が流れてきた。
好きだ。

一番好きな歌は何?一番好きな歌手は誰?
と聞かれると、答えるのは難しい。
好きな歌はいっぱいあるし、好きな歌手もいっぱいいるし、なかなか一番を答えるのは難しい。
でも、一番好きな声は、BUMP OF CHICKENのボーカル藤原さんの声だ。
これはもうハッキリしている。迷うこともないし、誰だろう??と考えることもない。
藤原さんの声が一番、たまらなく好きだ。

昔、友達と好きな歌手の話になった時、私もその友達も藤原さんの声が一番好きだ、たまらなく好きだと、意気投合したのだ。
彼女は学生の頃、イノッチ(井ノ原快彦さん)のファンだった。最近は高校生の娘とBTSの推し活をしていた。
その辺の好みは私とは異なるが、好きな男性の声は同じだった。
彼女も私と全く同じことを言っていた。『子宮が疼く』のだ。

初めて子宮の疼きにきづいたのは、結婚1年目くらい、新婚と呼ばれる頃。夫と鳥取へ1泊2日の旅行に行った車の中だった。
鳥取はキレイでとても良かった、ぜひまた行きたい。
道中、車の中はBUMP OF CHICKENのアルバムが繰り返し流れていた。1枚しかCDを持って行っていなかったのだ。
元々、BUMP OF CHICKENは好きだった。
私の古い愛車はエンジン音がうるさく、高速なんか走ったら助手席と運転席の距離でさえ、そこそこ大きな声を出さないと互いの声が聞き取れないほどだった。
声を張り上げて会話するのも面倒で、ステレオの音量を上げ音楽を楽しんだ。
元々好きだったBUMP OF CHICKEN、元々好きだった藤原さんの声。
だけど、子宮の疼きを感じたのはその時が初めてだった。
声が、色っぽい。エロい。たまらん。子宮があなた(声)を好きだと言っている・・・。
そんな感じだった。
古い車の振動のせいかも知れない。
私じゃない、私の耳じゃない。私の子宮が好きと言っている。
変態と言われても構わない。

それが、私が子宮が疼気を初めて感じた瞬間だった。
それからも、BUMP OF CHICKENの歌を聞くと、私の子宮は疼く。
今朝もやっぱりこの声に子宮が疼き、たまらんかった。
胸がきゅっとなり、頬がほてり、幸せと切なさが混じり合ったような気持ちになるのだった。

子宮の疼きを初めて感じたその夜。
鳥取旅行の夜、私達はセックスをしなかった。

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