先日、オープンキャンパスのため一人東京に向かった長男を、空港まで迎えに行った。
空港に行ったのは久しぶりだった。
もう長い間、飛行機にも乗っていないし、飛行機に乗る誰かの送迎もしていなかった。
20時を回った空港は思ったより人なく、お店も閉店の準備が始まっていた。
受付カウンターや荷物を預けるところかな?そんなところももう閉まっていた。
空港で次男と蕎麦を食べた。
隣に家族連れらしき4人が座った。
20代の娘息子と思しき男女、その両親と思しき男女の4人。
娘息子と両親は空港で待ち合わせをしたようだった。蕎麦屋で合流したようだった。
普段はそれぞれ別の場所で暮らす家族が旅行のため空港に集合したようだった。
どうやら行き先はドバイのようだ。
これから飛行機に乗ってドバイに行くのか。
日本はもうこれから夜が更けるわけだが、この人たちの旅はこれから始まるのだ。
すごく羨ましい。
国際線の乗口到着口に用はないけれど、一応国際線のフロアもウロウロしてみた。
もちろん色んな国の人がいて、色んな言葉が飛び交っていて、外国語に疎い私は、中国語か英語か英語以外か。それくらいの違いしかわからなかった。
ベンチに横になってる東南アジア系の太った男性は、大きく古いキャリーケースをベンチの横に置き、赤いポロシャツに短パン、足元はビーチサンダルだった。
旅慣れてるのだろうな。
私のように旅慣れない人間は異国の空港をビーサンでウロウロしたり、ベンチに横になることなんてできないだろうなと思った。
この人は、これから母国に帰るのだろうか?どんなところなんだろう??
きっと私は一生観ることのない景色にこれから帰るのかな?
とか思った。
小さい子供や、赤ちゃんを連れた人も多く見た。
旅行かな?きっと富裕層ってやつかな?
こんな小さい子を連れて海外旅行なんて…私にはできなかったな。
旅慣れてもないし、やっぱり小さい子を連れて行ってもどうせ覚えてないし、もったいないって気持ちがあった。
色々な人が、色々な理由でここにいるんだろうけど、私はオープンキャンパスのために一人東京に行った息子を迎えに来たわけで、これから飛行機に乗って何処かに行く人や、今ここにやってきた人がとても羨ましく感じた。
いいなぁ。
私もどこか行きたいなぁ。
飛行機どころか、新幹線も乗り慣れてないけれど、こういうのスイスイ乗れるようになって足取り軽くどこにでもいけるようになりたいなぁ。と、とても思った。
そういえば、私は若い頃日本一周をしたいと思っていた。
貧乏旅でいい、1ヶ月ほどかけてゆっくりと。
そのためにお金も貯めていたけれど、どうしたことか結局私は日本一周することはなかった。
お金を貯めて、仕事をやめて、沖縄旅行に行って、結婚して、結局日本一周の旅に出ることはなかった。
結婚した後は、ますます旅行とは縁遠くなった。
子供が小さい、夫と仕事の休みが合わない、部活がある、お金がない。
そうこうして長男は17歳、次男は13歳、私は43歳になってしまった。
今となっては、もっと色々なところに連れて行ってあげればよかったと後悔している。
将来のお金が不安で、旅行のお金を捻出することができなかった。
確かに、その不安は今もあるけれど、今となっては、なんとでもなったのではないかと思う。
そのことに数年前に気付き、それからはこれまでの時間を取り戻したいと、レジャー施設に行ったり、イベントに行ったり、美味しいものを食べに行ったりと、体験や経験にお金を使うようになった。
だけど、旅行にはなかなか行けていない。
17歳、13歳になった彼らは、それぞれの予定で忙しいのだ。
子供の頃以上に予定を合わすのが難しくなっていた。
空港にいると、そんなことを思い出した。
私はすっかり日本一周をしたいと思った若い私のことを忘れてしまっていた。
今からでも行けるかなぁ?
時代も変わったし、私ももっと大人になったんだから、日本一周と言わずに世界中に行ってみることもできるのかもしれない。
そういえば、先日、一人で世界一周するバックパッカーの女性のインスタをフォローしたばかりだった。
彼女いわく、100万円あれば出発できると。
それなら私にもできるかも。
ノウハウと勇気はまったくないが。
世界一周とは言わずとも、100万円が尽きるまで世界貧乏旅行ということならまだ可能性はありそうだ。
危険を伴うストイックな旅はパスして、そこそこ素人でも安全に行ける国を5箇所くらい行けないものだろうか?
そうだ、60歳になったら一人で世界貧乏旅行に出よう。
60歳まであと17年あるから、もう少しお金も貯められるだろう。
それまでに少し英語も話せるようになっておきたい、すっかり挫折している英会話だけれど、また勉強を始めてみようか。
仏教とかヨガとかが好きだから、アジア系の国に行きたい。向こうでヨガ道場なんかに入れたら楽しいだろうから、それまでにヨガももっと頑張っておこう。
そんなことを考え出すと、とても未来が楽しくなった。
ここ(空港)から、色々なところに行ける。
私もここから色々なところに行く人になろう。
子供たちもどんどん色々なところに行ってほしい、外に行かないと。
やりたいことをやろう。
やりたいことをやらないと。
やりたいことはいっぱいある。
小さいことから大きいこと。
今すぐできることから、準備が必要なこと。
いっぱいあるけど、やってみよう。
やってから諦めてもいいし、やめてもいい。
やる前に諦めるのはもう嫌だ。
若い私のように、やりたいことに挑戦しないまま忘れてしまうなんて、もう嫌だ。
久しぶりに空港に行ったら、そんなことを思って、未来にわくわくした。
空港に行って、どこかに行く人、どこかから来た人を見て、私はこれからの人生に夢を見た。
一夜明け、インスタを見ていたら、
『やりたいことをやって生きる人生もいいけれど、とりあえず私はやりたくないことをやらない人生を生きる』
って流れてきたて、とりあえず私もやりたくないことをやらない人生を生きることにした。
まずはそこから。
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