今日は見るよ。
8:55分、リビング集合。
火垂るの墓を見るよ。
実は、日中、何度か思い出した。
今日は火垂るの墓を見るんだ。見るんだった。
華金だけど、ビールも飲むけど。
楽しみにもしていないし、明日は出かける予定があって、爽やかに起きたいけれど。
それでも、見るよ。自分と子供達と約束をしてるのだ。
今日はそういう日にするよ。
今夜は火垂るの墓を見て、戦争のことを思うけれど、今晩のメニューは揚げ物パーティーだった。
大皿いっぱいの揚げ物と、山盛りのサラダを用意した。
揚げ物をしている途中、長男が帰ってきて、今日の出来事を話してくれた。
高2の長男はよく喋る。
人見知りで、外ではペラペラと喋る方ではないが、家では反抗期もかわいいもんで、よく喋る。
駅で知らないおじいさんに話しかけられたそうだ。
また、知らないおじいいさんか。
長男はよく知らない人に話しかけられる。
前回は結局警察に助けを求めることになり、ほっこりした話とはならなかった。
この時代、色んな人がいるから、なかなか何でもかんでもほっこりとはいかない。
今日は駅で次の電車の時間を聞かれたそうだ。
電車の時間を聞かれて、答えただけで終わるはずが、お土産をもらって帰ってきた。
次の電車の時間を教えてあげ、何故か香木をもらってくることとなった。
おじいさんは『君にこれをあげる』と丸い木の玉をくれたそう。
これを持って、日が沈む頃に27回お祈りするそう。
おじいさんは坊主頭だったそうで、お坊さんですか?長男が問うと、何駅か先のお寺のお坊さんだそう。
長男がもらった香木は白くてまだ綺麗な物だった。
おじいさんが持っていた物は黒くて光っていたそう。
これはまだ白いけれど、長い間拝んでいると、こうやって手の脂で黒く艶が出てくると教えてもらったそう。
はじめは怪しんでいた長男も、坊主頭と宗呂と黒く光る玉が繋がり、もらったその玉を大事に持って帰ってきた。
その話を聞いて、私はご縁を感じずにはいられない。
仏教に興味を持ち始めたのはここ2ヶ月ほどのこと。
もし、仏教に興味を持っていなかったら、そんな変な玉早く捨てなさい。とでも言っていたことだろう。
なんとかと言う名前のその香木は、御香のような石鹸のような、懐かしい匂いがした。
いい物もらったなぁ、欲しいなぁと思っていたら、最近、私が仏教に興味をもち始めたことを知っている長男は『あげる』と、私にくれた。
ヤッター。と思った。
大切にしようと思う。
そのお坊さんはどうして長男に香木をくれたのだろうか。
みんなに配るために持ち歩いていたわけでもないだろうし、あげるにしても誰彼構わずあげるわけでもないだろう。
自分の子供が、私の知らないところで親切を受けることに、私はとてもとてもありがたいと感じる。
いずれ子供たちは、私の知らないところで、私の知らない方々の大きな大きな親切の中で生きていく。
見ず知らずの私の息子に親切にしていただき、本当にありがとうございます。と、いつも思う。
いつかいつか、その方を尋ねることができるかもしれない。
ただ、お寺の数は、私が思っている以上に多い。
さぁ。時間だ。
リビング集合だ。
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