虹探し

大人になってから、虹を探すようになった

虹は人気者だ
そんなに珍しいものでもないだろうけど
やっぱり虹を見つけたら立ち止まるし、誰かに教えたくなるし、写真を取ったりもする
虹を見ると嬉しくなるし、ラッキーな気持ちのもなる
まぁハッピーなのだ

最近はゲリラ的な大雨がよく降る
それは結構局地的で、こっちは土砂降りだけどあっちの空は明るかったりする

なので、私が子供の頃より虹を見るチャンスが増えたような気がする
車に乗っていて、バーっと雨が降って、向こう側が明るかったりすると
助手席に乗っている息子に虹を探すように言う
信号で止まれば、私も窓から外を見たり、フロントガラスの上を覗き込んだり、振り返って後ろを見たりする

陽が出てきたね、虹が出るかもしれないね
出るんじゃない?こんだけ明るいんだから

バーっと降って、パーっと明るくなったら
結構な確率で虹が出る
霧みたいな雨の後は特に高確率で虹を見ることができる

出た虹を見るんじゃなくて、こちらから探す
『虹を見る』と『虹を探す』は、なんとなく別のもの

なかなか楽しい
こちらから小さなハッピーを探しに行く行為は
自分で自分を幸せにする小さな行為で
それを楽しみにできるようになったのは、私がちょっと大人になったのか
ただただ温暖化が進んだのか

子どもたちにも、そういう小さな幸せを自分で見つけられる人になってほしいと思う

いつか、息子が一人で虹を見たとき
そう言えば、子供の頃、おかんがよく虹探してたな
と、思い出してほしい
そして、息子たちが躓いて辛いとき、小さな助けになるような
小さな思い出、小さな習慣になればいいなぁ・・・

とか、思いながら
私は大げさに虹探しをしている

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