人生に彩りが欲しくて、推しを探しておりました。
テレビとか、芸能人とか、アイドルとか、ドキドキとかときめきとか・・・
無頓着でいた間に、周りの人達は推しを見つけていた。
BTS、平野紫耀、マッスー、赤西仁、知らない韓国アイドル・・・
娘と一緒にライブに行く人、日帰りで東京まで行く人、グッズを買い集める人、ファンミに通う人・・・
気づけば周りは推し活で華やいでいた。
完全に出遅れたが、私も推したい。
そう思ったのが今から5年ほど前。
とは言え、キラキラアイドルはタイプでなく、K-POPにも疎い。
好きな芸能人は、加瀬亮、妻夫木聡、松田龍平、堤真一・・・。推し辛い。
女の子でもいいと聞いた。最近の若い女の子はほんとに可愛い。メイクも衣装もダンスも仕草も可愛い。
同じ生き物とは思えない。
NiziUが可愛くて可愛くて、推そうかと思ったが、みんな可愛くて見分けがつかない。
以前、友達母娘にBTSのメンバーを教えてもらった。
雑誌で見れば違いがわかるようになったてきたが、動くとわからない。
ようやく3人ほどわかるようになった翌月、徴兵に行ってしまった。
ネットで、推しについて調べた。
推しとは。推しを見つける方法。推しのいる生活。
みんな推しを探しているのだ。
アイドルや芸能人じゃなくても、スポーツ選手や二次元でもいいし、ペットでもいいとか。
夫推し、息子推しというのもあった。
息子を推してみようかと思ったが、ペンライトとかうちわとか、缶バッジとか・・・そういうオタ活的なことがしたかったのだ。
ペンライトでどう息子を応援していいのかわからずやめておいた。
推し活歴10年の知人に相談した。
しかし、推しのいる人からはみんな同じ答えが返ってくる
『推しというのは探すものじゃない、気づいたら推している。それが推し。』
『推しとの出会いは交通事故。』
わかるようなわからない推し界で有名な名言も頂戴した。
自分でもわかっている、推しというのは必死で探すものではないということ。
でも、推したいのに、推しが見つからないのも事実。
推しが見つからないと、推したくても推せないのである。
推したい、すごく推したい。
推しに会いに東京に行きたい。推しのためにお金を使いたい。
推しのことを熱く語りたい。
推したい!推してみたい!!
推したい熱は、冷めたり再熱したりを繰り返した。
それでもずっと心の何処かで推してみたい気持ちはあった。
だけど、とうとう先日、自分の中で推しが見つからないことを受け入れた。
推しがいない、見つからないことに焦りや、悔しさがあったが、よくよく考えてみたら、私はやりたいことが多すぎて何も手につかない・・・とういう状態がもうかれこれ3年以上続いている。
推しはいないけれど、私にはやりたいことがたくさんある。
やりたいことはたくさんあるけど、もう一息子どもたちにお金がかかるので今は必死で働いて、毎日そこそこくたくたである。
今でも『時間がない』が口癖なのに、推してる時間などますますない。
ブログも書きたい、本も読みたい、映画も見たい、料理もしたい、お菓子も作りたい、食べ歩きもしたい、洋裁もしたい、ヨガもしたい、アロマも楽しみたい、英会話の勉強もしたい、お酒も飲みたい・・・
その事に気づいてようやく、私の推したい熱は納まったのだ。
推しがいなくとも、私の毎日は十分彩っている。
いや、まだ彩ってはないけれど、さみしいものではない。つまらないこともない。
推してみたいという願望はあるけれど、推しがいないと卑屈にならずに過ごせそうだ。
推せてないのに、推しに振り回された5年だった。
推せなかったけど、いつか『気づいたら推してた。』って日を楽しみにもしている。
いつか推しに出会えたら、また報告します。
コメント