先日、夢に初恋の人が出てきた。
高校生の頃、3回告白して3回振られた。一度も付き合ってもらうことはできなかった。
そういうところも好きだった。
大好きだったのだ。
そんな彼が夢に出てきた。
夢の中では二人とも高校生だったのか、大人だったのか、付き合っていたのか、デートしたのか。
朝になったら何も覚えていなかったけれど、夢に彼が出てきて、目覚めた私はときめいていたのだ。
衝立の向こう側に、長男のベッドがほんの少し見えている。
そこで眠る長男は彼女いない歴16年だ。
だが、長男にはこれから、ときめきやら片思いやらデートやら、一目惚れやら運命やら初キッスやらチョメチョメやら、胸がきゅ〜んとなる出来事がいっぱいあるんだろうなぁ。と思うと、16歳の長男が羨ましかった。
私にはもう、きゅんとなる瞬間は一生ないのかも知れない。
いくつになっても恋愛体質な人はいると思う。だが、私はそうではない。諦めとかではなく、もう長い間人を好きになったことがない。
夫がいるのだから、そりゃそうだろうとも思うが、夫がいようといまいと、きゅんとなるのは自由だ。
しかし、私はもう何年も夫にも夫以外の人にもきゅんとなったことはないのだ。
そんな私が、初恋の人の夢を見て、久しぶりにきゅんとしたいと思ったのだ。
夢に初恋の人や素敵な人が出てきてときめいたのは、もちろん初めてではない。でも、現実世界でもきゅんとしたいと思ったのはもう10年以上ぶりではないかと。
とは言え、急に現実世界できゅんとできるわけではない。相手のいることだから。
なので、手っ取り早くきゅん体験をしようと、恋愛映画を見ることにした。
アマプラで気分な映画がないか探すことにした。
昼顔・・・ちがうちがう、そうじゃない純愛希望。
余命10年・・・切ないは気分だけど、悲しいのはちょっと気分じゃない。今は泣きたいわけではないのだ。
植物図鑑・・・これ最高!本も読んだし映画も見た。うん、もう見た。
君に届け・・・うん、色々あってちょっとまだ見れない。
花束みたいな恋をした・・・君に決めた。
予告を見た感じ、どうやら後半不穏な空気が流れるようだが、趣味や好きなものがピッタリ合う相手との恋。今の私が求めているものとピッタリだった。
駆け引きとか、ゴタゴタとかハラハラとかドロドロとか、辛いとか結ばれないとか、ロミオとかジュリエットとか、パン屋とか米屋とか・・・。
そういうんじゃなくて、運命的に微笑ましい夢のような幸せな恋に浸らせてくれ。
少々の不穏な空気は気にしないことにした。
※ネタバレするよ
2人の幸せがずっと続いてほしかった。ずっと見ていたかった。いいやん、もう一回付き合いなよ!次こそはうまくいくって!!
おばさん、本気でそう思った。さみしい、2人の時間が終わるのがさみしい(泣)。
久しぶりに見た恋愛映画は非常に面白かった。胸がときめいた。きゅんとしたのだ。
可愛かった。羨ましかった。20年若かったら。生まれ変わったら。次こそは私も。
そう思った。
そんな話を今日職場でしようとした。
何の話からだったか、週末の過ごし方の話になったのだ。
いや、おばさんが初恋の人の夢を見て、10年以上ぶりに胸の高鳴りを覚え、菅田将暉と有村架純の恋の映画を見て胸キュンした話をしたかったのではなくて、この週末、映画を4本見たので、映画を4本見るほど暇な週末だったことを話そうとしたのだが。
『久しぶりに、ラブ・・・』『ラブ・・・』
『ラブコメ・・・ちがうわ。コメディ違うわ。』
『恋愛もん・・・恋愛もんの映画・・・』
『何て言うの?ああいう映画』
ラブストーリーという言葉が出てこなかったのだ。
43歳のおばさんの口から【恋愛】って言葉を出すのもなんだかちょっと小っ恥ずかしい。
【恋愛】以外の言葉で、この手の映画のジャンルを伝えたかったのだが・・・。
私の辞書のラブのページはもうくっついてしまって、すぐには開けなかったのだ。
結局、週末映画を4本見た話はしなかった。
そもそも、そんな話誰が興味あるねん。
コナンと侍タイムスリッパーと花束みたいな恋をしたと永遠の0を見た。って話。
誰が興味あるねん。
ラブストーリーは出てこないし、恋愛って言葉は小っ恥ずかしいけれど、また次の映画を見るのを楽しみにしています。

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